ピロリ菌が胃粘液を傷つける?!

ピロリ菌が胃粘液を傷つける?!

ピロリ菌は、ph1〜ph2と非常に強い酸性環境の胃の中では菌や生物は生息出来なと考えられて来ましたが、1983年以降慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫を誘発し胃ガンの発ガンリスクを20倍以上に高めてしまうとされています。
胃粘膜は、強酸性の胃酸から保護する為に約1mm程度の胃粘液の層に覆われていますが、菌は粘液層に留まり酵素ウレアーゼの働きにより粘液層に含まれる尿素を二酸化炭素と強アルカリ性のアンモニアに加水分解しピロリ菌周辺の胃酸を中和する事で生存を可能にしています。
ピロリ菌は、4本〜8本の鞭毛を回転させる事により粘液の中を移動し感染部位に集中する特徴があり、胃粘液の層内にコロニーが形成される事で種々の毒素や分解酵素により胃粘液が傷つけられ、胃粘膜が胃酸にさらされ様々な胃の疾患を誘発します。
ピロリ菌は、細胞空胞化毒素を有する菌の為、酵素ウレアーゼだけで無く酵素ムチナーゼや酵素プロテアーゼなどの毒素も分泌します。
ウレアーゼは、感染部位で生成される次亜塩素酸ナトリウムと加水分解されたアンモニウム反応する事により、増殖阻害性等の毒性を示すモノクロラミンにより胃粘膜障害を悪化させてしまいます。

ピロリ菌の検査から除菌までの流れ

胃がんの大きな原因となっているピロリ菌。
がんは日本人の三大死因となっている怖い病気ですが、原因がはっきりしているものはあまりありません。
ですから生活習慣の中の危険因子を取り除くことでがん予防を行っています。
そのがんの中でも原因がピロリ菌だとはっきり分かっているのが胃がんです。
すぐに除菌できれば胃がん予防を極限までできるのです。
まずピロリ菌がいるかどうかの検査があります。
胃カメラができる病院から消化器内科など専門医のいるところでの治療が望ましいです。
ピロリ菌の検査から除菌までの流れはいくつかあります。
内視鏡で実際に内部を見て胃炎などが確認され組織をとります。
そのほかにも血液検査、尿検査、呼気検査、検便などがあります。
もし確認できた場合は除菌できる薬を一週間飲み続けます。
それでもだめだった場合は二次除菌療法もあります。
内視鏡検査を行った場合は保険治療ができます。
その他の場合は全額自己負担となります。